白星大福 (一)

2016年の新しい年が始まったわけですが、年間を通して1~3月は民間企業様や民間団体様、個人のお客様など幅広い方が、来年度に向けて新しい試みや商品を出すにあたり、紙箱についての相談や依頼が多くなる時期です。

一概に紙箱と言っても、どんな厚紙・板紙を使って貼り箱にするのか、平留め箱、角留め箱にするのか、貼り箱にするのであればどんな貼り紙を貼るのか、またその貼り紙に会社名やロゴを入れるのであれば印刷会社に印刷を依頼しなくてはいけないし、活版印刷や箔押し・空押しをするなら凸版を作らないといけないとかたくさんの工程が存在します。ここまでは、紙箱が完成するまでの工程であって、実際は紙箱の中に商品が入り包装ラッピングが施されて一つの商品としてやっと完成です。その包装ラッピングの工程にも紙箱に入ってる商品自体を包装するのか、ラッピングに使われる掛け紙を土佐和紙をにするのか、水引は?とか本当に様々な工程を踏んでやっとのこと商品としてお店に並ぶわけです。

満天の星様「白星大福」の貼り箱製造のお話を頂いたのは2年前の3月。打ち合わせを重ね試作品もたくさん作りました。完成した貼り箱は、身(底箱)には和紙っぽく見せるため純白の紙を裏表反対に貼り、蓋には真っ白なミューズコットンの紙を縦目部分だけ使ったすごくシンプルな紙箱です。

ミューズコットン貼り箱

この真っ白な貼り箱の製造がchikamoriでやらせて頂いた部分で、包装ラッピング施し、お店などに並んだ状態はこんな状態です。

白星大福ラッピング

ちなみに中身は、区分けされたプラスチック容器に一つずつ紙に包まれた大福が6個入ってます。

白星大福中身