紙箱屋の日常風景

貼り加工

貼り紙がベルトの上をニカワ糊が付いた状態で流れてきます。その上に人が、紙が貼られてない状態の箱を置き、「摩る」「折り込む」というとても地味な作業をひらすら繰り返し貼り箱が完成します。数でいうと例えば身蓋式の一般的な紙箱を500箱完成さすにはのべ1000個を朝から夕方まで貼り続けないといけないので、本当に気が遠くなる作業です。また他にも貼り箱を製作する上で注意しなくてはいけないことがあって、それは湿度とニカワ糊の濃度です。湿度は高い方がニカワ糊が貼り紙に均一につきやすく作業がしやすく仕上がりも良くなりやいすですが、低ければニカワ糊が乾きやすいのでムラになりやすく仕上がりもいまいちになることがあります。ニカワ糊の濃度は貼り紙によって調節します。薄い紙は濃度を低く厚い紙は高くします。コート紙は比較的ニカワ糊が引っ付きやすく、和紙との相性はあまりよくないです。こういうことを毎日繰り返し行っているのが紙箱屋の日常の風景です。あくまでメインは紙箱の中に入ってる商品であって私たちはその中身の商品を引き立て、守り、お客様に喜んでもらい、そして何よりたくさん売れるよう日々紙箱を作っております。